日本口腔インプラント学会 九州支部大会 歯科衛生士教育講座 2009.2.22 


日本口腔インプラント学会は、社団法人となり、活動も盛んに行われています。歯科医師だけにあった資格制度を、平成20年より、歯科技工士・歯科衛生士にインプラント専門資格が日本口腔インプラント学会から認定されるようになり、歯科医師と同じく、歯科技工士、歯科衛生士ともに認定の継続には大会の聴講および口演の参加の必要により、より多くの参加者が聴講する講演となってきています。
当インプラントセンター最高顧問の香月武(かつきたけし)先生 が歯科衛生士向けの教育講演の講演を致しました。


(社)日本口腔インプラント学会 九州支部  高齢化社会とインプラント
■ 大会名

■ 日程

■ 会場 

■ テーマ

■ 特別講演

■ 専門医教育講座

■ 衛生士教育講座

■ 技工士教育講座

■ 主催

■ 後援
(社)日本口腔インプラント学会 九州支部 

2009 年 2 月 21 日(土)・ 22 日(日)

沖縄県浦添市てだこホール

高齢社会とインプラント

水上 哲也 (福岡県開業)

松浦 正朗 (福岡歯科大学教授)

香月 武 (佐賀医科大学名誉教授)

野林 勝司 (NK DENTAL CRAFT)
 
(社)日本口腔インプラント学会九州支部

沖縄県浦添市 / (社)沖縄県歯科医師会
教育後援 オープニング


歯科衛生士教育後援の開催で、香月先生のバイオリンと沖縄の先生のハーモニカで、沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」を演奏し、聴講の歯科衛生士さんたちで歌いました。てぃんさぐぬ花とはホウセンカの花の事です。・・・・・・・親の諭旨言や読みならん。
歯科衛生士教育後援  インプラント手術に際しての歯科衛生の役割


インプラント手術に際しての歯科衛生の役割

佐賀大学名誉教授  香月 武 (かつき たけし)

今日の歯科医療の状況を見ると、歯科医の興味は保存、補綴の治療から離れて、インプラント治療にうつり、インプラント治療に乗り遅れまいと懸命になっているように感じられる。しかし、旧来の歯科の治療とインプラント治療とは根本から異なっている。インプラントは必ず外科的処置が伴うので、外科の基本に従って治療を行うことが必須であり、それに反すれば大きな危険が待ち構えている。歯科医師の学習が必要であるのと同様に、そのかた腕である歯科衛生士の学習も必要である。

このような理由から、講演では、歯科衛生士に必要な外科の基本について述べ、手術を行う歯科医の有力な助けとなって頂くのを願う。

私は口腔外科の専門医という立場から、インプラント治療の際の、特に手術前から手術中、手術後の歯科衛生士に必要な知識と技術について述べる。具体的には、患者の診察と検査、治療計画、患者への説明、外科手術、機材の準備、滅菌と消毒、手術中の全身管理のうちモニターリング、埋入手術の補助、手術に伴う合併症、手術後の管理について説明する。

従来の歯科治療時に欠けていたのは、患者の全身状態に対する配慮と、清潔不潔に対する注意である。これから、インプラントを計画する歯科医院は、一般医科側からみられても、清潔と感じられる設備と操作が求められる。特にこれらの点に重点を置いた話しをする予定である。